アンクル・チャッキーの名盤紹介

私が名盤だと感じるCDアルバムを、次々と紹介していくブログです。読者様の心のどこかに引っ掛かって貰えれば、嬉しいです。

2015-01-01から1年間の記事一覧

はっぴいえんど『風街ろまん』

おそらく、今年最後の名盤紹介になると思います。最後にふさわしく、日本における伝説的バンドの、伝説的名盤を紹介します。 とにかく、メンバーが凄い。大瀧詠一、細野晴臣、松本隆、鈴木茂の4人。後の日本の音楽シーンを牽引していく、大物がずらりと揃っ…

ヴァン・モリソン『アストラル・ウィークス』

前回のBreak Timeの続きというわけでもないですが…。私は、30代前半で、「大人」というものがどういうものかを、真剣に考えるべきことに自覚的になってきた、というかなったばかりというか、であるわけです。 だから、どうしてもまだ、上手く自分の発言や行…

Break Time 5

ちょっと休憩。Break Time。 今回は、「成長」と言うことをテーマに、軽く語ってみたいと思います。 人には、生物学的にも、「成長期」というのがあるっぽい。一般に「成長期」と言われるのは、10代まで?頑張って20代まで?という感じではないか。私はと言…

ジョニ・ミッチェル『ドンファンのじゃじゃ馬娘』

ジョニ・ミッチェルのアルバムは、どれもが名盤なのだが、今回これを選んだのは、完全に気分である。 このアルバムのベーシストは、あのジャコ・パストリアスである。前作と次作、『逃避行』と『ミンガス』にも彼はベーシストとして参加しているのだが、どれ…

ジョン・コルトレーン『ジャイアント・ステップス』

ジャズに挑戦、之巻。 今回は、これまた大物、ジョン・コルトレーン。この人も、名盤の数は数知れず、といった感じである。その中でも、とりわけ名盤と言われる、『ジャイアント・ステップス』を紹介します。 まず1曲目が、タイトル曲「ジャイアント・ステッ…

フリートウッド・マック『神秘の扉』

フリートウッド・マック中期の傑作。 …というか、フリートウッド・マックの中期の作品群は、どれもが素晴らしい。アルバム名を記すなら、『ゼン・プレイ・オン』、『キルン・ハウス』、『フューチャー・ゲーム』、『枯木』、『ペンギン』、『神秘の扉』、『…

ビル・エヴァンス『ワルツ・フォー・デビイ』

はっきり言って、このアルバムを紹介することに、抵抗があります。 紹介したい気持ちは往々にあるのですが、何故か、…何故か抵抗感があるのである。 このアルバムは、世界に数多あるジャズのアルバムの中でも、一番人気のある(特に、日本で?)アルバムなの…

レッド・ツェッペリン『レッド・ツェッペリン』

ジェフ・ベック、エリック・クラプトン、と続き、やっぱりジミー・ペイジで来たか、と思わせておいて、今回語るのは、ジョン・ポール・ジョーンズである。 レッド・ツェッペリン…。高校生の時初めて聴き、大学生の時夢中になってどっぷり浸かり、社会人にな…

デレク・アンド・ドミノス『いとしのレイラ』

ジェフ・ベックに続き、エリック・クラプトンである。次回は、ジミー・ペイジか?? 名曲の実に多いアルバムだが、やっぱり白眉は、アルバムタイトルにもなっている「いとしのレイラ」だろう。この曲は、数あるロックの名曲の中でも、ベスト10には入る代物で…

ジェフ・ベック『ワイアード』

仕事の関係上、物凄く暇になってしまった。別に、左遷だとか、そういうことではなく、仕事の関係上。私の仕事に関しては、まあ言う機会があれば、いつか言うかもしれないが、ともかく今はそういうことより、「暇」ということが、重く自分にのしかかっている…

ピクシーズ『サーファー・ローザ』

今の自分の気分にピッタリの名盤。 自分に「死ね」と連呼したくなる時に聴きたい名盤。 はあ、なんで俺はこうも馬鹿なのか。 何がどうってわけでもないけどさあ、自分のどうしようもない性癖みたいなものに、いい加減愛想が尽きてきたというか…。 このCD、3…

Break Time 4

今回は、ちょっとだけダウナーなテーマを。 「暗い」ということについて。 「お前、暗い奴だな。」と言われるのと、「お前、明るい奴だな。」と言われるの、どちらがいいですか? 自分の場合、どちらかと言うと、前者の方がしっくりくる。 もちろん、明るい…

エイフェックス・ツイン『アンビエント・ワークス』

テクノです。 この広い世界には、テクノ・ミュージックにどっぷり、という人が、結構いるようで。「テクノ」というジャンルの中にも、かなり複雑な、更に細かいジャンル分けがある、ということを、なんとなく聞いたことがあります。ゴア?トランス?ハウス?…

アヴィーチー『トゥルー』

あれ?ジャズのアルバムじゃない…。 いや、行ってきましたよ。アメリカ。で、日本にちゃんと帰って来ましたよ。 ただ…。本場のジャズは聴けませんでした…。 アメリカはやっぱり大きかったのです。 本場のジャズ・クラブに足を踏み入れる勇気が、まだ持てませ…

『トーキング・ラウド・ミーツ・フリー・ソウル(1)』

アシッド・ジャズの名曲が、これ1枚でお腹いっぱい楽しめるという、なんとも贅沢なコンピレーション・アルバムである。 「アシッド・ジャズ」。この言葉を聞いたことがあるだろうか。80年代後半にイギリスで生まれた、クラブ・ミュージックである。「ジャズ…

Do As Infinity『BREAK OF DAWN』

ドゥアズの1st。 自分、このアルバムは、リアルタイムで聴いていないんです。 発売は、2000年。ミレニアムイヤーですね。 その頃の私はというと、高校生真っ只中(おっと、歳バレなネタでした)。青春真っ只中ともいえるかもしれません。ただ私のいた高校…

デヴィッド・ボウイ『ジギー・スターダスト』

名盤中の名盤である。誰が何と言おうと、名盤である。 ロックの見本のような、完全無欠のアルバムだと思うのである。何がそんなに凄いのか。 まず、ポップである。ロックが急激に肥大化していった1970年代。その象徴が、レッド・ツェッペリンやプログレッシ…

CHARA『STRANGE FRUITS』

チャラチャラしてるから、CHARAと名乗ったのだそうだ。 うーん、このCHARAさん、日本の音楽界の至宝だと思うのですな。ジャンル分けできない、絶対的オリジナリティー。その音楽、歌詞、歌声、全てが、「CHARA」というジャンルを形成してしまっている。これ…

『ソニー・スティット&ザ・ニューヨーカーズ』

単に、「ジャズ」と言っても、その色合いは実に様々であった。ここ最近でジャズ経験値が少し上がってきたところでの、一つの結論である。 私も最初はそうであったのだが、どうもジャズに入り込んでない人々にとって、「ジャズ」という音楽は、みんな同じよう…

マライア・キャリー『The Ones』

何は無くとも、ヒップホップ ② はやらずに、 マライア・キャリーのベスト。 すいません。ヒップホップを語ろうとしても、いまいちその音楽が自分の血となり肉となっていないので、饒舌に語れる気がしないのであります。まあいつかはやろうとは思うのですが、…

グランドマスター・フラッシュ&ザ・フューリアス・ファイヴ『フリーダム~12インチ・コレクション』

何は無くとも、ヒップホップ その①。 ヒップホップが聴きたかった。まっさらな状態から、どこから聴いたらいいか、考えた時…。まず、元祖を聴くべきだと思った。 ということで、グランドマスター・フラッシュ。あの「スクラッチ」を世に広めた、ヒップホップ…

Break Time 3(続き)

ここ2,3日、悩みました。そして、判りました。2,3日で答えの出る問題ではない、と。何の気なしに書き始めてしまいましたが、あまりにも大きすぎる命題を前に、私の頭の中は右往左往するばかりでありました。 ただ、それなりに決着のついた点もあります。2…

Break Time 3

今回は、「言葉」というものについて、考えてみたいと思います。 「言葉」というものは、面白い。「言葉」には、それぞれに「意味」というものがくっ付いているから、自分が相手に伝えたい内容を、正確な「言葉」を使うことで、正確に相手に伝えることが出来…

チック・コリア『リターン・トゥ・フォーエヴァー』

チック・コリア(el-p)、ジョー・ファレル(fl,ss)、フローラ・プリム(vo,per)、スタンリー・クラーク(b,el-b)、アイアート・モレイラ(ds,per)。 スーパーコンボが幾つもあるジャズ界においても稀に見る程の、揃いも揃った超強力な布陣である。コリア提督の下…

ビル・ウィーラン『リヴァーダンス―ケルティック・ハートビート・コレクション―』

今回は、とっておきの一枚を。 いまや、世界的な知名度を持つミュージカル、『リヴァーダンス』。ニューヨークのブロードウェイでも演じられる作品である。アイルランド伝統の音楽を、ダンスミュージックにした、躍動感溢れる音楽である。 私は、アイルラン…

土岐麻子『TOKI ASAKO“LIGHT!”~CM&COVER SONGS~』

暑くなってきましたね。 もう、問答無用で、夏に入ったと言えるでしょう。肌に纏わりつく熱気と湿気を毛嫌いする人も多いでしょうが、気分が上向きになる季節だということは、確かです。 そこで今回は、「夏」のイメージにピッタリと重なる名盤を紹介したい…

マイルス・デイヴィス『ドゥー・バップ』

ジャズの帝王、マイルス・デイヴィスの遺作である。 マイルス・デイヴィスは、モダン・ジャズ以降のジャズ界の最重要人物であり、ジャズ音楽の革新を何度も何度も成し遂げた偉人である。マイルスの音楽は、常に時代を2手も3手も先取りしており、時代の方がマ…

ビリー・ジョエル『ストレンジャー』

今回は、洋楽の王道中の王道、ビリー・ジョエル『ストレンジャー』を紹介します。 ビリー・ジョエルは、日本で実に人気が高い。分かりやすい、ひねくれの無い、実にストレートなポップ・ミュージックだということが、日本人に受け入れられ易いのだろう。 私…

ジェイソン・ムラーズ『ウェイティング・フォー・マイ・ロケット・トゥ・カム』

書きます。 最近やたら気になるミュージシャン(バンド)その②。 今回取り上げるのは、ジェイソン・ムラーズである。 本当は、その①からの流れで、日本のあるバンド(今度は男バンド)を取り上げようと思っていたのだが、最近出たニューアルバムを聴いて、が…

Break Time 2

最近やたら気になるミュージシャン(バンド)その②、をやる前に。 一呼吸置きます。 Break Time 2。 今回は、「仕事」というものを考えてみようと思います。 80年代のバブル期に、「日本人の仕事の仕方」みたいなものが、ステレオタイプとして出来上がってし…