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アンクル・チャッキーの名盤紹介

私が名盤だと感じるCDアルバムを、次々と紹介していくブログです。読者様の心のどこかに引っ掛かって貰えれば、嬉しいです。

マイク・マイニエリ&フレンズ『ホワイト・エレファント』

皆さんは、サラリーマンとミュージシャン、どちらが夢のある職業だと思いますか?

 

人々にこう問いかけたら、どのような答えが返ってくるだろうか。…答えは簡単。95%の人が、「ミュージシャン」と答えるだろう。

 

こう考えると、「夢」って何なんだろうなあ、とか考えてしまうのだが、あまりにも難しい、哲学的な話題になってしまう気がするので、ここでは割愛。とりあえずここでは、ミュージシャンとサポート・ミュージシャンとの違いについて、考察してみたいと思う。

 

このアルバム、一部では「幻の」アルバム、だとか言われていたそうだが、まあ昔は手に入らなかったらしい。まあ言ってみれば、「フュージョンの元祖」的アルバムなのだそうだ。どこが「元祖」かと言えば、今まで陽の目を浴びなかった「サポート・ミュージシャン」たちが結束して、自分たちが「主役」であるアルバムを作ってしまったからである。

 

発売は訳あって1972年だが、録音は1969年。あの、ウッドストックのあった時代である。ロック全盛期。数多くの「スター」が生まれた時代である。

 

ところで、ミュージシャンを志す、若しくは、ミュージシャンを職業としている人たちにおいて、「スター」を目指さなかった人、というのはいるのだろうか。…いるのかなあ。最初からずっと、脇役を志望してた人とか…。

 

おそらく…、いない。最初は脇役を志望して、その道に入った人はいるかもしれないが、そこを進んでいく過程で、一度も自分が「トップ」になる!と思わなかった人は、いないのではないか。……いないだろうなあ。

 

ま、いいや。考えて判ることでもなし。いないことにしてしまおう。実際、今回のこの人たちは、「主役」、「スター」になりたかったのである。その面子を一部挙げれば、ブレッカー兄弟、スティーヴ・ガッド、デヴィッド・スピノザ、など。後に、フュージョンという一大ムーヴメントを牽引していく面々である。だから、結果的にこの人たちは、「主役」になっていったのである。

 

…うーん、この後どうやって文章を展開していこうか。……つまりさあ、世の中にはいろんなタイプの人間がいて、前面に躍り出たいと思う人と、裏方で「縁の下の力持ち」的な力を発揮したい人と、色々いるわけですよ。それでさあ、やっぱり前に出る人には、それなりの実力が求められると思うわけですね。で、それなりの実力が無いのに、前面に躍り出たいと思う人が、この世の中には数多く存在する!…でも、悪いことではないですね。こういう自己主張の強い人達は、それなりに社会の強い逆風に当たることで、自分の立ち位置というものを見出していく。結果、自分の実力の無さを自覚し、もしかしたら、自分の希望する立ち位置に見合った実力を身に付けていく人もいるかもしれない。

 

逆はどうでしょう。凄い実力があるのに、気持ちの謙虚さから、裏方志望をしてしまう人。……あまり良くない傾向です。人の能力というものは、人目に触れて磨かれていくもの。若しくは、それを何らかの形にして、社会に何かを提供してナンボのもの。宝の持ち腐れというのは、単なる「自己満足」に近いものでもあるわけです。

 

…うーむ、この文章、こんな感じでとりあえずこんな感じで纏まりは付いたかな…。…いや、そう言えばこのアルバムの内容に、ほとんど触れていなかった!つまりだ。このアルバムは、非常になんか聴いてて楽しいのである。楽器演奏者が、初めて自分たちがメインになるということで、意気込みの違いが音にもはっきりと表れているわけです。「本当はこういうことがやりたかったんだよ!」という声が聞こえてくるようでもあります。

 

…最後に一言。私たちは、一日だけならヒーローになれるわけです(このフレーズ、分かる人には何のことか分かる筈)。そう自分を低く見積もらないで、みんなでメインストリームを目指そうじゃ、あ~りませんか。

 

 

 

ホワイト・エレファント(紙ジャケット仕様)

ホワイト・エレファント(紙ジャケット仕様)