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アンクル・チャッキーの名盤紹介

私が名盤だと感じるCDアルバムを、次々と紹介していくブログです。読者様の心のどこかに引っ掛かって貰えれば、嬉しいです。

ビル・エヴァンス&ジム・ホール『アンダーカレント』

ついつい、ジャケ買いしてしまいそうな名盤 その②

 

 

アンダーカレント+4

アンダーカレント+4

 

 

 

またもや、ジャズのアルバムである。

 

このアルバムの登場人物は、2人だけ。ビル・エヴァンスジム・ホールである。2人とも、このブログでは、2回目の登場である。

 

どうだろう、このジャケット。暗い海に、白いワンピースを着た女性が、浮かんでいる。(死んでいる??いやいや、まさかね。)モノクロの写真で、何とも想像力を掻き立てるジャケットである。でも、いったい、どういうシチュエーションなのかね。

 

ビル・エヴァンスと言えば、ジャズ・ピアノ界の最高峰。ジム・ホールと言えば、ジャズ・ギター界の最高峰。この2人が組んだのだから、駄作が生まれる筈がない。

 

事実、このアルバムに溢れる、叙情と言うか、静謐さと言うか、その抑えられた感情は、聴く者の耳を捉えて離さないものがある。ビル・エヴァンスが語れば、ジム・ホールがバックで支える。ジム・ホールが語り出せば、ビル・エヴァンスがメロディックに支える。そして、時に2人は一緒になって、共に違ったメロディーを唄い出すのである。その絡みが、もう何とも言いようもなく、美しい。もうこれ以上ない、絶妙のコンビネーションであると言わざるを得ない。

 

まさに、ジャケットの美しさが、音楽の美しさを際立たせ、音楽の美しさが、ジャケットの美しさを際立たせている。もしこのアルバムをジャケ買いした人がいたなら、その人は、得も言われぬ高揚感を得たことであろうよ。

 

 

さて、ちょっと視点を変えて語ってみるが、ピアノという楽器と、ギターという楽器は、よく似ていると思うのである。どちらもコード楽器であり、どちらもメロディーを奏でることができる。どちらも主役になれるのであり、どちらも脇役になれるのである。

 

多分、世の中で、人気のある楽器の上位2つが、ピアノとギターなのではないだろうか。特に、女の子はピアノで、男の子はギター、みたいな??

 

ただ、どちらも、ちょっとセンチメンタルな楽器なんじゃないかなあ、と思うわけだ。他の楽器、例えば、トランペットとかサックスとか、ドラムやベースなんかと比べると、どうしても繊細さが必要というか、指をちょこまか動かして、感情を細やかに表現する、みたいな?

 

いや、良い悪いを言っているわけでは全然ないのだが、ギターをちょこっとかじった人間としてちょっと感じることは、そういう繊細な楽器にどっぷりのめり込むと、性格まで神経質になってしまうなあ、と思ったり思わなかったりするわけです。なんのこっちゃ。

 

いや、良い悪いを言っているわけでは全然ないのだが、大体ある特定の楽器を始めたいなあ、なんて思う人は、大体その楽器の「イメージ」のようなものを想像して、そこに魅力を感じているのだと思うのであるが、そこにのめり込むと、結構その楽器の性質に沿った性格になってしまうんじゃないかなあ、と思ったり思わなかったりするわけです。

 

だから、そこに自分の性格がぴったり合えば、とてもスムーズにその楽器を楽しめると思うのであるが、自分の性格を無理にその楽器に合わせようとすると、色々と齟齬が生じてしまうんじゃないかなあ、とちょっとだけ感じただけであります。

 

 

なんか、素人考えだし、何が言いたいのかもよくわからないが、まあ、上手くまとめると、ビル・エヴァンスという人は、ピアノという楽器のイメージに、ジム・ホールという人は、ギターという楽器のイメージに、ピッタリと重なるのである。2人とも、その楽器を演奏するために、生まれてきたのだなあ、とつくづく感じ入ってしまう。2人の織り成すジャズ史上に輝くインタープレイを、想像力をいろんな方向に働かせながら聴き入るというのも、またいいものであるし、実際この演奏は、いろんな想像力を掻き立てる魅力に満ち満ちていると、そういうことを言いたいのでありました。

 

 

以上です。是非是非、お手元に一枚。