アンクル・チャッキーの名盤紹介

私が名盤だと感じるCDアルバムを、次々と紹介していくブログです。読者様の心のどこかに引っ掛かって貰えれば、嬉しいです。

Do As Infinity『BREAK OF DAWN』

ドゥアズの1st。

 

自分、このアルバムは、リアルタイムで聴いていないんです。

 

発売は、2000年。ミレニアムイヤーですね。

 

その頃の私はというと、高校生真っ只中(おっと、歳バレなネタでした)。青春真っ只中ともいえるかもしれません。ただ私のいた高校は…、男子校。しかも進学校。恋愛などとも無縁の高校生活を送っていました。でも、不満などは特にありませんでした(おっと、そっち系ではありませんよ)。勉強して、部活をして、毎日が充実していたように思います。まあ、なんというか、そういう浮いた話は、大学に入ってからでもいいか、と。むしろそう思うことで、日々の勉強をするカンフル剤にもなっていた気がします。

 

その頃周りの男たちが聴いていた音楽と言えば、モーニング娘。。ちょっと頑張って宇多田ヒカル。そんな感じでしたね。

 

自分はというと、一人でクイーンとか聴いていました(おっと、そっち系ではないですよ)。流行を追いかけるとか、そういうのとは無縁の生活を送ってましたね。もうちょっとしてから、流行を追うことの大切さ、みたいなものも気付いてくるんですが、その頃は、本当に我が道を行く、みたいな感じで突っ走ってましたね。

 

さて、ここで、Do As Infinity。このCDを手に入れたの、ほんの3年前ぐらいなんですよ。流行に疎いといっても、度が過ぎる、という気がしますが…。で、初めて聴いた時の感想ですが、…本当にカッコ良かったです。ほとんど洋楽ばかり聴いて、でっかちになってる耳に、自然に入り込んでくるわけです。

 

このCDにリアルタイムで出会ってたら、もうちょっと自分の耳は日本に留まっていたんじゃないか、と思います。当時もし聴いていたら、どっぷり嵌まり込んでいったんじゃないか、と思うような内容なんです。私はその頃、ドゥアズではなく、ラブ・サイケデリコに出会ってしまいました。その影響で、さらに洋楽の世界に入り込んでいってしまうわけですが…。

 

私が、ドゥアズの音楽を聴いて抱く、彼らに対するイメージ。それは、中世ヨーロッパの吟遊詩人なんですね。形態はバンドという形なんですが、何故かそういうイメージを抱いてしまう。きっと、よくありがちな、自分の感情を吐露するような歌だとか、やけにセンチメンタルになってる歌だとか、そういうのとはちょっと違うスタンスだからだと思う。淡々と、あくまでクールに進んでいく一連の曲。押しつけがましさが無いだけに、逆に耳を持っていかれる音楽である。

 

私も本当は、自分の国、日本で生まれた音楽にどっぷり浸かりたい、という思いがある。そして、リアルタイムの音楽にどっぷり浸かりたい、という思いがある。ただ、それが特に最近、難しいことになってしまってるな、という感じがするのであります。音楽業界が弱まってる???……ちょっと前まではそう思っていました。でも、ようやく最近になって、少しずつ、少しずつ、この業界が復活してきているように感じるのです。

 

この国のどこかで、息を潜めて淡々とスターになることを目指してる、若き野望の持ち主。私のように、次の世代のスターを待ち望んでいる人は、たくさん居ます。躊躇することなく、その道を突き進んでいってほしいですね。

 

 

 

BREAK OF DAWN

BREAK OF DAWN