アンクル・チャッキーの名盤紹介

私が名盤だと感じるCDアルバムを、次々と紹介していくブログです。読者様の心のどこかに引っ掛かって貰えれば、嬉しいです。

マライア・キャリー『The Ones』

何は無くとも、ヒップホップ ② はやらずに、

 

マライア・キャリーのベスト。

 

すいません。ヒップホップを語ろうとしても、いまいちその音楽が自分の血となり肉となっていないので、饒舌に語れる気がしないのであります。まあいつかはやろうとは思うのですが、ちょっと今回は、ご勘弁を。

 

ということで、ポップな魅力満載のこのアルバムを。(1曲目は、ヒップホップ色溢れていますので、これでお許しを。)

 

 …世の中に溢れる数多のベストアルバム。その中でも、特に光り輝くこのアルバム。それもその筈、アルバムタイトルの通り、No.1ヒットの曲が12曲も入っていて、その他の曲もピカイチの曲が集まっている。なんたって最後の曲は、「恋人たちのクリスマス」(ちなみに、日本のみのボーナス・トラック。迷わず、日本盤を買いましょう。)。

 

マライア・キャリー。なんでこんなに売れたんでしょうか。はっきり言ってしまえば、なんか音楽的には、いまいちな気が…。ポップスではあるんですが、時代の波に乗って、R&B色が強い。でも、R&Bというよりは、やっぱりポップス。歌が上手いんでしょうか…。

 

はっきり言って、上手いです。そうなんです。音楽的にはいまいちだとしても(独断です。)、歌の上手さで、ここまで売った、と言い切れるんじゃないか、と思うのです。以前からこのブログでは述べていますが、私は音楽を理論的に語る術は持っていません。ほぼ全て、感覚的に述べているだけです。歌の上手い下手の基準が、どういうところにあるのかも分かりません。ただ、この人は上手い、本当に上手い、と思うのです。

 

敢えて言葉にしてみれば、声量がある。音域が広い。可愛らしさがある。セクシーさがある。知的な声質である。意志の強さを感じさせる。ニュートラルな歌声である。

 

べた褒めですね。言っておきますが、私はマライアの大ファンというわけではありません。彼女のアルバムは、これしか聴いたことがありません。ただ、リピート回数はやたら多いのです。ことあるごとに、このアルバムを引っ張り出して聴いていました。

 

あんまり分析して聴くのも、勿体ないアルバムだと、思うんですね。マライアの歌声に、素直に耳を預けて、音楽を聴く楽しみを存分に味わえばいいと思います。

 

いいアルバムです。纏まりがあって、ストーリー性があって、ベストアルバムの贅沢さを、余すことなく持ち合わせています。そろそろ洋楽に手を伸ばしてみようか、という少年少女達の、洋楽への入り口としても、ピッタリ嵌まるんじゃないでしょうか。

 

私の中では、ポップ・アルバムの理想形=このアルバム、なのでありました。

 

 

 

The Ones

The Ones