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アンクル・チャッキーの名盤紹介

私が名盤だと感じるCDアルバムを、次々と紹介していくブログです。読者様の心のどこかに引っ掛かって貰えれば、嬉しいです。

ジム・ホール~ロン・カーター・デュオ『アローン・トゥゲザー』

私の心は疲れやすい。どうも多少なりとも過敏なようで、ちょっとのことでへとへとになってしまう。

 

となると、どうしても「癒し」が無いと、やってられない。色んな事の起こる毎日だからね。何をもって癒すか。そうです。こんなブログ書いてる位だから、「音楽」です。いや、私ぐらいの年齢になると、色々な方法で、自分の癒し方というものを覚えてくるわけだが、やはり昔からずっと自分に寄り添って私を癒してきたものは、「音楽」だったと思うわけです。

 

そんな「音楽」の中でも、特に私を癒してくれるジャンルは、「ジャズ」である。

そんな「ジャズ」の中でも、特に私を癒してくれる楽器は、「ジャズ・ギター」である。

そんな「ジャズ・ギター」の中でも、特に私を癒してくれる人物は、今回の文章の主役、「ジム・ホール」である。

 

ジム・ホール…。2年程前、訃報の流れた人物である。本当に、これからもずっと新作を発表していってほしいミュージシャンだったが、83歳で惜しくもこの世を去ってしまった。この人は、ジャズ・ギター界の「巨星」であった。

 

何が凄かったのか。私の拙い表現をもってすれば、「凄さ」を感じさせないところが、凄かった。この人は、テクニックで聴かせるプレイヤーではない。いや、テクニックも本当は凄いのだろうが、それを感じさせない。「音楽」を聴かせるプレイヤーであったと思う。

 

例えば、である。私自身が所有している、ヤマハのジャズ・ギターで、この人のフレーズをコピッてみる。すると…。実に、気持ちいいのである。初心者の私でも弾けるくらい、難易度は高くない。なのに、凄く敷居の高い音楽を、自らが奏でているような気分になれる。

 

この人の体の中では、音楽が常に流れていたのだろう。それをただ、指先からギターという楽器を通して、外に流れ出させていただけなのだと思う。そのように、自然に流れ出てきた音だから、聴き手の体にも自然に入って来る。そして、私のような聴き手を、癒してくれるのである。

 

ここで、『アローン・トゥゲザー』を紹介する。このアルバムの登場人物は、ギターのジム・ホール、ベースのロン・カーター、2人だけである。どちらも単音弾きの2つの楽器のみ。なのに、目の前に広がるような音の風景。息がピッタリである。そして、どちらも名手なのだと、納得せずにはいられない。下手に聴き手を熱くさせることのない、実に静かな音楽である。

 

気分がへとへとになっているときなどは、本当に心に沁みる音楽である。もう1回言います。100歳になっても、ジャズを奏で続けて欲しかった!あなたはきっと、天国でもギターを弾き続けて、周りの人たちを癒しているのでしょう。

  

 

 

アローン・トゥゲザー

アローン・トゥゲザー