アンクル・チャッキーの名盤紹介

私が名盤だと感じるCDアルバムを、次々と紹介していくブログです。読者様の心のどこかに引っ掛かって貰えれば、嬉しいです。

チック・コリア『リターン・トゥ・フォーエヴァー』

チック・コリア(el-p)、ジョー・ファレル(fl,ss)、フローラ・プリム(vo,per)、スタンリー・クラーク(b,el-b)、アイアート・モレイラ(ds,per)。 スーパーコンボが幾つもあるジャズ界においても稀に見る程の、揃いも揃った超強力な布陣である。コリア提督の下…

ビル・ウィーラン『リヴァーダンス―ケルティック・ハートビート・コレクション―』

今回は、とっておきの一枚を。 いまや、世界的な知名度を持つミュージカル、『リヴァーダンス』。ニューヨークのブロードウェイでも演じられる作品である。アイルランド伝統の音楽を、ダンスミュージックにした、躍動感溢れる音楽である。 私は、アイルラン…

土岐麻子『TOKI ASAKO“LIGHT!”~CM&COVER SONGS~』

暑くなってきましたね。 もう、問答無用で、夏に入ったと言えるでしょう。肌に纏わりつく熱気と湿気を毛嫌いする人も多いでしょうが、気分が上向きになる季節だということは、確かです。 そこで今回は、「夏」のイメージにピッタリと重なる名盤を紹介したい…

マイルス・デイヴィス『ドゥー・バップ』

ジャズの帝王、マイルス・デイヴィスの遺作である。 マイルス・デイヴィスは、モダン・ジャズ以降のジャズ界の最重要人物であり、ジャズ音楽の革新を何度も何度も成し遂げた偉人である。マイルスの音楽は、常に時代を2手も3手も先取りしており、時代の方がマ…

ビリー・ジョエル『ストレンジャー』

今回は、洋楽の王道中の王道、ビリー・ジョエル『ストレンジャー』を紹介します。 ビリー・ジョエルは、日本で実に人気が高い。分かりやすい、ひねくれの無い、実にストレートなポップ・ミュージックだということが、日本人に受け入れられ易いのだろう。 私…

ジェイソン・ムラーズ『ウェイティング・フォー・マイ・ロケット・トゥ・カム』

書きます。 最近やたら気になるミュージシャン(バンド)その②。 今回取り上げるのは、ジェイソン・ムラーズである。 本当は、その①からの流れで、日本のあるバンド(今度は男バンド)を取り上げようと思っていたのだが、最近出たニューアルバムを聴いて、が…

Break Time 2

最近やたら気になるミュージシャン(バンド)その②、をやる前に。 一呼吸置きます。 Break Time 2。 今回は、「仕事」というものを考えてみようと思います。 80年代のバブル期に、「日本人の仕事の仕方」みたいなものが、ステレオタイプとして出来上がってし…

スキャンダル『スタンダード』

最近やたら気になるミュージシャン(バンド)その①。 このバンド、実際に聴く前から気になってはいたんです。女の子バンドって、ありそうで実はそんなに無い。クオリティを求めると、売れ線に乗るまでの段階に到達するのが、実際稀な例なんだろう。それに、…

ファットボーイ・スリム『ガター・アンド・スターズ』

『ロングウェイ・ベイビー!!』にしようか、あるいは『パルーカヴィル』か、とも思ったが、これにする。『ガター・アンド・スターズ』。 よくCDに付いている帯には、一番上にその音楽の分類が書いてある。このCDの分類は、DANCE/ROCKだ。CD屋の棚では、TECHNO…

稲葉浩志『マグマ』

この人も、ただ悠然と階段を上って来たのではない。 恐らく、日本の音楽業界史上で、最も成功を手にした男、稲葉浩志。ミュージシャンとしての素質を、生まれながらにして100%持っていた男。そんな風に取られてしまうことも多いだろう。 だが、このアルバム…

ジェイムス・テイラー『ゴリラ』

この世で「普通」でいることの難しさ。 このジェイムス・テイラーという男、音楽人としてはそうなのかは分からないが、人間としては、とても理想的な生き方をしてるように思えて仕方ない。 その風貌、歌声から、良心的な人柄が手に取るように判る男である。…

ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』

最初にこのアルバムを聴いたのは、中学生の時だった。その時の印象を一言で言い表すなら…、「吐き気」である。 (笑)とんでもない出だしですね。いや、実際「吐き気」を催したんです。1曲目の「EXP」を聴いたとき。フィードバックしたギターの音が、遠くに…

Break Time

毎回、CDを紹介していくのもいいのですが、たまには閑話を盛り込みたいと思います。 毎日、色々なことが起こるもので、それぞれの出来事全てに上手く対処できるもんでもないようです。私なんかは、本当にあっちに気が行ったり、こっちに目が行ったりで、そう…

ジム・ホール~ロン・カーター・デュオ『アローン・トゥゲザー』

私の心は疲れやすい。どうも多少なりとも過敏なようで、ちょっとのことでへとへとになってしまう。 となると、どうしても「癒し」が無いと、やってられない。色んな事の起こる毎日だからね。何をもって癒すか。そうです。こんなブログ書いてる位だから、「音…

クイーン『シアー・ハート・アタック』

名作『クイーンⅡ』と代表作『オペラ座の夜』の間に発表された、これも見過ごしてはならない名盤である。 まず、「ブライトン・ロック」。ブライアン・メイの長尺ギターソロが聴ける、とても耳馴染みの良い曲だ。このバンドの場合、ヴォーカルのフレディ・マ…

フリートウッド・マック『噂』

史上、最もバランスのとれたバンドはどれか。 イエス??ヴォーカル・ギター・ベース・ドラム・キーボードにそれぞれ弩級のプレイヤーが揃っている。『こわれもの』や『危機』の時代のラインナップなんて、最強と言えるかもしれない。…だけど、少し軟弱…。 …

ブルース・スプリングスティーン『BORN IN THE U.S.A.』

このアルバムを語る上でよく言われるところの、「間違った認識」をされているアルバムである。レーガン大統領が、選挙活動にこのアルバムのタイトル・ソング「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」を使用したことで、あたかもこれがアメリカ賛歌のように受け取られて…

フェアポート・コンヴェンション『リージ&リーフ』

このグループに、強く憧れた。 大学生の時、今は無き、新宿のヴァージン・メガストアで、このアルバムと、Richard and Linda Thompson『I Want to See The Bright Light Tonight』(どちらも輸入盤)を購入した。当時はまだ、国内盤よりも破格の値段で買える…

マイク・マイニエリ&フレンズ『ホワイト・エレファント』

皆さんは、サラリーマンとミュージシャン、どちらが夢のある職業だと思いますか? 人々にこう問いかけたら、どのような答えが返ってくるだろうか。…答えは簡単。95%の人が、「ミュージシャン」と答えるだろう。 こう考えると、「夢」って何なんだろうなあ、…

ニール・ヤング&クレイジー・ホース『ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト』

一時期、というかかなりの長い期間、ニール・ヤングの生き様に惚れ込んでいた。 激情と儚さの狭間でゆらゆらと揺り動くような、不安定な生き方。成熟することを拒むような強い意志と、結局何も得られないような寂しさ。 この人は、「変わらないこと」を選ん…

泉谷しげる『ゴールデン☆ベスト~Early Days Selection~』

子供の頃、この人が嫌いであった。 テレビで、共演者に暴言を吐き、乱暴を働く姿が、嫌~な大人に見えたのだ。最もなりたくないタイプの大人だな、とか思っていた。 まあ、そんな感じで思っていたのだが、私が20歳の頃だったか、テレビで偶然に、彼の「春夏…

バングルス『グレイテスト・ヒッツ』

80年代最大の女性ロック・グループである。かのプリンセス・プリンセスは、バングルスをお手本にしたとか、しないとか。 オリジナル・アルバムを聴いて行くのもいいとは思うが、彼女たちの場合、やっぱりこのベスト盤でしょ。なんたって、「マニック・マンデ…

レッド・ツェッペリン『フィジカル・グラフィティ』

化け物アルバムである。 化け物バンドが作った、情報量過多の2枚組アルバムである。私はまだ、このアルバムの全てを語るキャパシティなど持ち合わせていない。庶民的感覚で、このアルバムを語ろうと思う。 まず一聴して思うことは、「聴きにくいアルバムだ」…

サザンオールスターズ『世に万葉の花が咲くなり』

1990年代は、J-POPが時代の中心となった時代であった。 いつの時代も音楽は、人々の心を癒し、楽しませるものであったわけだが、なぜか90年代という時代は、音楽という者の温度が、やたら高かったように思う。 その中心にいたのが、B'zとサザンオールスター…

プリンス『LOVESEXY』

このアルバム、プリンスの人気に翳りが見え始めた頃の作品である。 1980年代は、まさにプリンスの時代だったと言える。1980年に『ダーティ・マインド』を発表した頃から、一般に多く認知されるようになった彼は、その後も『戦慄の貴公子』、『1999』と、作品…

デイヴ・マシューズ・バンド『リスナー・サポーテッド』

このバンド、日本ではほとんど知名度がないが、アメリカでは結構な人気らしい。 かのライブ・バンド、グレイトフル・デッドのライブを観に来るファンのことを、デッド・ヘッズと呼ぶ。こちらもライブに定評のあるバンド、フィッシュのライブを観に来るファン…

PONTA BOX『PONTA BOX』

私が一番好きな、日本のジャズアルバムである。私が初めて聴いた、日本のジャズアルバムでもある。 PONTA BOX。メンバーは、村上ポンタ秀一(ドラム)、佐山雅弘(ピアノ)、水野正敏(ベース)の3人である。この3人、なんだかとてもグループ力が強いんです…

今日から、少しずつ、

このブログにて、私が気になる音楽の、名盤アルバムを紹介していきます。ジャンルは主に、ROCK、JAZZ、J-POPです。その他のジャンルも、入ってくると思います。 最初だけは、「ですます調」ですが、紹介文においては、「である調」になると思います。しかし…